「1人1台タブレット」を使用した実践例を掲載します

 GIGAスクール構想に基づき、一人一台端末が配備され、今年度からの積極的な活用が呼びかけられています。音楽科でも有効に活用できるようにしていく必要がありますが、あくまでも、音楽科の教科目標がより豊かに実現できるように使っていかなくてはなりません。パソコンの練習であったり、アプリを使って遊ぶだけになったりしないように配慮して使ってていくことが重要です。

 そこで音楽教育駆け込み寺では、子供たちの表現する音楽がこれまで以上に豊かになったり、〔音楽の素〕をより深く探求できるようになったりするために、一人一台タブレットの活用事例をメンバーの皆さんから募集し、このページに簡潔に掲載していきたいと思います。

 駆け込み寺の登録メンバーの皆様にお願いです。どんな簡単な使い方でも良いですから、一人一台タブレットを使っての授業を実践しましたら、どのような題材で、どのような使い方をしたかをメールでお知らせください。どうぞよろしくお願いいたします。

 また、ここに掲載されました活用事例について、さらに詳しく知りたい方は、熱田までメールでご連絡ください。 

【iPad】

(1)4年生で「さくらさくら風せんりつをつくろう」という学習をおこないました。

(以前はスズキの取り外せるミニグロッケンでやっていましたが、児童の人数分はないため交代で音楽づくりをしていました。それを一人一台あるipadでできないかと考えました)

 使用アプリ:garageband

・keboard→smartpiano→日本のスケールを選択し、調をEにし、「ミファラシド」の並びにしました。音色を箏にしました。

・音名がEFABCなので、日本語の階名のシートを作りました。(透明のOHPシートをipadの横の長さと合わせ、たては短く切り、鍵盤部分に「ミファラシド」のシールを貼る)

・子どもたちは一人一人自分のipadでためしながら、ワークシートでリズムを考え、旋律をつくりました。

・その後、教員のipadに演奏を録音し、ワークシートは写真をとって画像ファイルとし、2つともフォルダに保存しました。

・そして、最後には、子どもたちがそのフォルダにアクセスし、友達の作った旋律を聞いたりワークシートを見たりする時間をとりました。          〈東京都 小学校〉

 

 

【ChromeBook】

(1)鑑賞の授業で、音源を学校のサーバーに入れ、子供たちが自分の追求したいテーマについて、イヤホンをさした各自のタブレットで、好きな時に好きな部分をサーバーに接続して聴くことができるようにしました。なお、音源は「Teams」というアプリに入れて使用しました。(音源については、個々のタブレットに入れることは著作権上難しいということですが、授業であれば、このサーバーに一つだけ音源を入れて個々のタブレットで接続するという方法は問題ないということを教科書会社を通して確認しました。)  

                             〈さいたま市 小学校〉            

 

(2)これまでの合唱の授業では、子供たち1人1人がどのように歌っているかを的確に把握することはとても難しいことでした。今回のタブレットの導入で、全員で歌うときに、各自が自撮りをしながら歌い、その動画を同じフォルダに保存させることで、子どもたち一人一人の歌声や歌い方を評価したり、アドバイスしたりすることができるようになると考えました。しかし、動画を同じフォルダに保存させることがなかなか難しく、誰が出して誰が出していないのかがとても分かりにくいです。

 そのときに、「ミライシード」というアプリの中にある「オクリンク」がとても便利であることがわかりました。

 録画(録音のみもできます。)をするときに「オクリンク」の中にあるビデオを使います。撮ったものを「提出ボックス」にドロップするだけで、教員のタブレットで全て見られるようになります。クラスを選択すると全員分の名前と送られてきた動画が一覧で見られるので、誰が提出していないかも一目瞭然です。

 動画を友達同士で送り合うこともできるので、コロナ対策で友達と向かい合うことが難しい現状では、お互いの歌い方を見合うことに活用することもできます。

                             〈さいたま市 小学校〉

 

(3)ロイロノートを活用してリズムづくりを行いました。

 使った音符は、4分休符・4分音符・8分音符の3種類です。PDFで拍子と線・4拍分がわかるような枠を作成し子供達に配布しました。たくさんのリズムをつくる過程で、休符があると面白いな・○○さんのリズムと反対になっているなといった発言がありました。また、つくったリズムを使って音楽あそびを行いました。

〈リズムジェスチャーゲーム〉

班で活動します。班の1人が自分が作ったリズムを手拍子し、班の残りの人がそのリズムをロイロノートのカードに書くという遊びです。

自分のリズムを正確に伝えるために、体を大きく使って手拍子をする姿が見られました。

〈リズム・かぶっちゃだーめ〉

 自分が作ったリズムをロイロノートを使って提出します。その後、全員でリズムを共有したときにクラスの誰とも同じリズムになっていなかったら勝ちです。

 

 自分のリズムが他の人とかぶっていないか確かめる過程で、「○○さんとほとんど一緒のリズムだけど自分のリズムは休符が多いな」などと様々なリズムに親しむ姿が見られました。                             〈埼玉県 小学校〉

 

(4)Chrome Music Lab-Song Maker を使用した作曲づくりを行いました。「カエルのダンス」「ゾウの行進」などの教師の自作曲を提示した上で、児童に動物が何かをしている様子をつくろうという目標をもたせました。

以下は児童が作った作品の例です。

・うさぎの縄跳び大会・・・・・速くうさぎが縄跳びを跳んでいるような音楽にした。

・カンガルーのピックニック・・カンガルーがわくわくしている様子を表現した。

また、Chrome Music Lab-Song Makerを使ってわかったことを以下にまとめました。

・テンポ40~240まで速さを自由に変えることができる。そのため、足の速い動物やゆっく

 りな動物などを表現しやすい。同じ音でも速さが違うと曲想が変わって聴こえるというこ

 とを体感できる。 

・直感的な操作で簡単に音楽づくりができる。(3時間で全員が曲をつくることができた。ほ

 とんどの児童は2曲以上つくっていた。)しかし、なんとなくでも曲をつくることができる

 ので、音楽的な見方を働かせてつくるための、何かしらの条件が必要である。

・Googleドライブに曲を保存できるため、自宅でさらに曲作りする児童がいた。Googleを開

 くことができれば、どこでもつくって保存できるため主体的な学びに繋がりやすい。

                               〈埼玉県 小学校〉

 

(5)すでにH.P.にありましたが、私もChrome Music Lab-Song Maker を使用した音楽づくりを行いました。「オリジナルのキラキラ星をつくろう」です。(昨年度は、Song Maker で少し遊んだ程度でした)

①教師から「キラキラ星」のモチーフを配布する。(ドドソソララソファファミミレレド)

どのように音楽の素を操作していけるか、共有する。 →音色、速度、拍子、リズム、和音など *途中までできたら、保存する。次回はその続きから。

②続きをつくっていく。 →3オクターブまで広げる、伴奏とメロディー、長調/短調など *最後に提出する。(何を工夫したか書き込んで、リンクを提出)

③クラス全体で共有する。 ◎:とても気に入った ○:気に入った △:自分の好みとはあまり合わない →フォームで振り返りもかねて提出する。

 Song Makerを使用しての音楽づくり(作曲)、自分のお気に入りの曲、オリジナル曲、などどんどん曲をドライブに保存しています。とても楽しそうに取り組んでいるので、他の先生方の実践もまた聞いて取り入れていきたいです。        〈東京都 小学校〉

 

(6)6年生の運命の鑑賞で使用しました。Teamsに運命の提示部を「はじめ」「中」「おわり」にわけたものをアップロードし、子ども達にはヘッドホンで聴いてもらい「タタタターンが出てくる場面はどこかな?」と探してもらいました。

   ヘッドホンはパソコン室に眠っていたものをお借りしました。

 まだ子ども達がGIGA端末の扱いに慣れていないのでいろいろと時間はかかりましたが、ひとりひとりが好きなだけ聴くことができたのはよかったと思います。子どもに「譜面台の角度をちょこちょこ変えるとタブレットは落ちます!壊れます!」と伝えてから行なったら、みんな気をつけていてタブレットを落とした人はいませんでした。〈さいたま市 小学校〉

 

 

【Windowsタブレット】

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